第二十四候 麦秋至

 日の光を限界まで孕む

 遠く遠く
 郭公の鳴き声

 肺の奥
 深く深く
 熱を封じ込める

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~麦秋至(むぎの とき いたる)~



今日で5月が終わります。
麦秋(ばくしゅう)、麦が収穫期を迎える頃。
毎年、麦の黄金色にうっとりします。
この綺麗な金色は大麦。小麦の方が実る時期がもう少し後かも知れません。
その麦畑を渡る風を「麦嵐」と呼ぶそうです。

サン=テグジュペリの「星の王子さま」に出てくるキツネのエピソードが好きです。
小さな王子さまと仲良くなったキツネが、「君の髪の色は小麦と同じ金色だね。僕、小麦畑を見る度に君を思い出すよ」というような台詞を言いますね。
何かをきっかけに、誰かに思い出してもらえる。大切な人を思い出す。
家族や友人、同僚、知り合い。もしかしたら、道でただすれ違っただけの人。
大きさや熱量はさまざまだけれど、紛れもない好意を向けてもらうと、それだけで気持ちが明るくなります。
なかなか会うことができなくても、自分のことを大切に思ってくれる人が、この地球上に確実に居るということは、とてもとても心を強くしてくれます。
年を重ねるにつれて、自分を可愛がってくれた人たち―祖父母や伯父、伯母、恩師が順番に旅立っていきます。
最終的には両親を見送ることになるのだと思います。
心細く、不安になるけれど、頂いてきただけの愛情を、ちゃんとほかの誰かに譲っていけるといいなぁ。

海の旬はシャコ(形態がナウシカに出て来るオウムみたい。。)、ベラなどなど。じゅんさいは池や沼にできるのですね。
山の旬はサクランボなどなど。

次回は6月6日「蟷螂生」に更新します。


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by bowww | 2014-05-31 11:08 | 七十二候 | Comments(0)


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