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持重りする柔らかさ(雨水)

 店に入るまでは、一つずつ、と決めていたのに。
 頬っぺたが苺大福のような女の子が、ニコニコしながら注文を待っている。
「…あら、うぐいす餅も出たのね」
「はい、さきほど本店から届いたばかりですから、特に柔らかいんですよ」
 受け答えが明るくて気持ちいい。
「…じゃあ、桜餅と草餅、うぐいす餅を二つずつ…」
 ガラスケースから目を上げて、女の子の顔を見て、
「苺大福も…」という言葉はやっと飲み込んだ。

 一人暮らしなのに、「一つだけ、お願い」がなかなか出来ない。
 一つだけ包んでもらうのが申し訳ない気がするし、寂しい人と思われるのが嫌だという見栄も、多少あるのかもしれない。
 餅菓子の包みは、見た目よりも重いし傾けられないから、意外と気を使う小荷物だ。
 バスに乗り込み、膝の上に包みを置く。
 包装紙越しに、桜の葉がふわんと香った。
 バスの中は暖房が効いて暖かい。数少ない乗客は皆、私と同じような年寄りばかりだから静かなものだ。
 つい、うとうととしかけて目を覚ます。
 気がつくと、隣の席に誰かが腰掛けていた。
 そっと隣を窺うと、むき出しの膝小僧が見える。
 年がら年中日に焼けて、擦り傷切り傷かさぶたが絶えない膝小僧だ。
 こんなたくましい膝は、今時なかなかお目にかかれない。
 その上に、握った手をちょこんと乗せて、男の子はおとなしく座っている。
 小学校の五年生ぐらいだろうか。
 停留所でバスが止まり、開いたドアから冷たい風が吹き込んだ。
 桜餅の葉が、再び香る。
 ぐうぅぅう…!
 びっくりするほど大きな音で、男の子のお腹が鳴った。
 思わず、隣を覗き込む。
 男の子は顔を真っ赤にして俯いている。
 桜餅の匂いに釣られてしまったらしい。
 だとしたら、私にも責任がある。
「あのね、ちょっと助けてもらえないかしら」
 私は男の子に声を掛けながら、包みを手早く開いた。
「私ね、帰っても一人なのに、こんなに沢山、お菓子買っちゃったの。
 半分、もらってもらうとすごく助かるんだけど…」
 私の膝の上で、薄いビニールフィルムにくるまった桜餅、草餅、うぐいす餅が行儀良く並んでいる。
 私はハンカチを取り出した。出掛けにアイロンをかけておいて良かった。
 男の子はまん丸な目で私を見た。
「…いいの?」
「うん。人助けだと思って。それとも、こういうお菓子は嫌いかな?」
 ぶんぶんと頭を横に振る。
 日向の匂いがした。
「…妹が、桜餅食べたいって言ってた」
「それなら良かった」
 私が降りる停留所が近い。大急ぎでハンカチに三つ、餅菓子をくるむ。
 アナウンスが停留所の名前を告げる。
 慌てて降車ボタンを押してから、男の子の膝にハンカチの包みを置いた。
「妹さんと仲良く食べてね」
「はい。ありがとうございます!」
 席を立つ私に、男の子は嬉しそうに頭を下げた。
 ハンカチの包みを、両手で抱えている。

 家に戻って、熱いほうじ茶を淹れる。
 桜餅を食べる。葉っぱもむしゃむしゃ食べる。
 湯呑みや皿を洗った後も、指先に桜の葉の香りが残っている。
 ちょっと愉しくなって指をくんくん嗅いでいるときに、唐突に思い出した。
「お兄ちゃん…」
 昔々、私はよく熱を出して寝込む子供だった。
 あの日もたぶん、風邪をひいて寝ていたのだと思う。
 五つ年上の兄が、そっと部屋に入ってきて枕元に座った。
 神妙に正座している。
「桜と草とウグイス、どれがいい?」
 熱でぼんやりした頭では、何を言われているのかさっぱり分からない。
 腫れぼったい瞼をこじ開けると、得意げな兄の顔が見えた。
「やっぱり桜だよな?俺はウグイス!」
 私に見えるように、枕元で包みを解く。
 開いたハンカチの上に、桜餅、草餅、うぐいす餅が行儀良く並んでいた。

「それで、草餅はどうしたんだっけ?」
 半分こ、したんだっけ?
 もう居ない兄に、胸の中で呼びかけてみる。

 
鶯餅の持重りする柔らかさ 篠原温亭

 
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我が家はやたら風通しが良い土地に建っています。
夜、気持ちよく眠っていると、「ドンッ!ミシミシッ!」という音で目が覚めます。
南風が全力で体当たりしてくる音です。
お願い、安普請なんだから、もう少し手加減して。。
一昨夜のこの南風が、春一番、になるのでしょうか。
暦に合わせたように、昨日は雨が降りました。
ただ、雪ではないとはいえ、冷たい雨です。
春一番が吹いた後は、「必ず、絶対、確実に」寒くなりますよ、と何人もの気象予報士さんが言ってました。
最近は天気予報だけでなく、気象の仕組みを分かりやすく解説してくれるのでありがたいですね。
解説の通り、本当に今日は冬に逆戻りの寒さです。

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写真は二枚とも、一昨日、家の近くをフラフラ歩いて撮ってきたものです。
薄氷(うすらい)などという儚げな氷ではありません。日が当たらない場所はがっつり凍りついたままです。
一方で、南向きの土手の斜面には、柔らかい草が萌え始めています。
冬と春を行ったり来たり。
当分は、冬が優勢、でしょうか。

 
 

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by bowww | 2017-02-18 10:52 | 身辺雑記 | Comments(2)

雨水

 目が覚めて、朝食を食べて、メイクをして着替えて会社に向かう。
 ニュースや天気予報は、通勤途中にスマホでチェックする。
 朝の満員電車の中では誰も喋らない。車両の隅に陣取った高校生グループも、時々笑い声を漏らす程度だ。
 駅で降りて改札口を抜けて、いつものように雑踏に紛れ込む。
 ふと、おかしなことに気がついた。
 ざわめきに耳を澄ませて聴き取ろうとしても、その「音」の意味を拾い損ねる。
 聞いたこともない異国の言葉に囲まれたのかと、呆然と立ち尽くし、辺りを見回す。
 でもそこは、見慣れた街の風景。
 看板や標識、新聞や雑誌に商品のパッケージ、文字は読める。理解できる。
 それなのに、隣のサラリーマンたちの会話がさっぱり分からない。
 軽いパニックになって、人混みを離れてビルの壁に寄りかかった。
 スマホの画面の文字は問題なく読める。
 動画サイトを適当に開き、お笑い芸人のコントを再生してみる。
 分からない。何かの動物の鳴き声を聞いているようだ。
 耳か脳みその変換機能が、おかしくなってしまったのだろうか。

『身体的なトラブルではないとすれば、やはりストレスでしょう。心理的なものだと思われます』
 脳神経外科や精神科、心療内科、あちこちの病院に行ってみたけれど、どの医者も首をひねりながらメモ用紙に走り書きをする。
 軽い睡眠導入剤や安定剤を処方され、『様子を見ましょう』ということになる。
 職場で事情を話すと、同僚や上司が同情してくれた。
 営業のアシスタントが主な仕事だったから、業務にさほど支障はなかった。
 周りとは、筆談やらパソコンや携帯のメールやらで、案外スムーズに意思疎通できる。
 ただ、当然だが同僚たちとの会話は減った。
 挨拶を返そうにも、今までと同じ「おはよう」が、相手に通じるのか不安になって声を飲み込む。
 女子社員たちがメールやLINEでランチに誘ってくれるのだが、気を使わせるのが申し訳なくて笑顔で断った。
 割り切ってしまえば、意外と気楽なものだった。
 若い女の子たちの華やかなお喋りは小鳥の囀りのようだし、嫌いな上司の嫌みも『分からなくてすみません』という顔でやり過ごす。
 男性社員のつまらない世間話に話を合わせる必要も、職場の噂話に神経を尖らせることもなくなった。
 その分、相手の顔と声の表情を読むことには敏感になった。
 言葉の意味は分からなくても、噂話や悪口を話すとき、声は濁ったりひび割れたりする。
 ああ、私もそうだった。きっとあんな音で喋っていた。
 そう思い返すと、舌が口の中で小さく縮こまった。

 今までの習慣で、電話が鳴ると反射的に受話器を取ってしまう。
 (しまった)と思いながら、相手の挨拶が途切れるまで待つ。
 聞き覚えのある男性の声。落ち着いているけれど、明るい音。
 普通の発音に聞こえるようにと願いながら「申し訳ありません、少々お待ち下さい」と伝えて、隣の席の同僚に代わってもらう。
 事情を説明してくれているらしい同僚に目で詫びて、仕事を続けた。
『○○商事の山口さん。簡単に事情を説明したら、心配してたよ』
 同僚がメモをくれた。
 ようやく顔を思い出す。
 私と同じぐらいの背で、清潔だけれど地味な紺色のスーツ姿で、いつも礼儀正しい営業さんだ。 
 何度か実際に会って挨拶をしたはずだが、声の印象は残っていなかった。
 もう一度、耳に残る山口さんの声を思い返した。

 数日後の昼休み、近くの公園でサンドイッチを食べ終えたところで、山口さんに声を掛けられた。
 正確には、名前を呼ばれたような気がして振り返ったら、そこに山口さんが居た。
 山口さんは、自分で呼んでおきながら、びっくりした顔で私を見ている。
 私はとりあえず、ぺこりと頭を下げた。
 山口さんは二言三言喋りかけてから気がつき、スマホのメモ機能で
『話聞きました。体調いかがですか?』と書いてみせてくれた。
『体はなんともないんです。元気です』
「良かった」と呟いたらしい山口さんの声は、やはり穏やかで心地好い。
 私も思わず、「ありがとうございます」と声に出して答えた。

 同じ方向だからと、会社までの道を山口さんと一緒に歩く。
 春めいた陽射しが眩しくて目を細めると、山口さんが頷いてにっこり笑う。
 山口さんが立ち止まり、梢を指差す。
 和毛(にこげ)に光を纏ったコブシの蕾が、ふくふくと膨らんでいる。
 今度は私が頷く。
 別れ際、メールアドレスを交換したついでに頼んでみる。
『もう一度、名前を呼んでみてもらえますか?』
 照れくさそうな彼の言葉は、やっぱり意味が聴き取れない。
 でも、確かに私を呼んでくれたのだと、柔らかい声音をそのまま胸にしまい込んだ。



雨水=2月19日〜3月4日頃
初候・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)次候・霞始靆(かすみはじめてたなびく)末候・草木萌動(そうもくめばえいずる)


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またまた、取り急ぎの作り話だけ更新!
コブシの蕾の中には、光の春が詰まっているはず。
でも、実はこの写真、一週間ほど前に撮ったものなのです。
今はもっと、膨らんでいるんだろうな…。




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by bowww | 2016-02-19 08:42 | 作り話 | Comments(2)

第六侯 草木萌動

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 記憶を辿ってみれば、去年の夏までは灯りが点いていたのだ。


 自宅から駅までの途中、新築の家と古くからの家が混在する住宅地の一角。
 ちょうど大人の肩の高さぐらいの生け垣に囲まれた古い家がある。
 軒が少しせり出した玄関は引き戸で、磨りガラスが嵌められている。家の前はいつも掃き清められていて、夏は早朝から水が打ってあった。どこもかしこも古びてはいたが、隅々まで手入れがされて小ざっぱりしていた。
 慎ましい庭の入り口には梅と金木犀が植えてある。どちらもかなり古く大きく、春と秋にはそれぞれ花をたくさんつけた。
 駅や家へと急ぐ足も、花の香りについ引き止められた。
 老夫婦が住んでいた。
 母によると、二人とも元は学校の先生だったらしい。隣近所との付き合いもさほど積極的ではなく、静かな暮らしぶりだったそうだ。
 会社からの帰り道、何度かピアノの音を聞いた。ブラームスの小品だったと思う。上手ではないが一音一音を確かめるような音色で、どちらかは音楽の先生だったのかもしれないと思った。
 何とはなしに玄関を覗く癖がついていたはずだったのに、灯りがともらなくなったことに暫く気が付かなかった。
 生け垣がボサボサになり、雑草が茂り、ガラス戸は曇っていた。
 ご主人が急に亡くなり、奥さんは遠くの街に住む息子夫婦と同居することになったらしいと、母が近所のクリーニング屋で聞いてきた。
 もうすぐ梅が咲くのに。
 二人揃って梅の梢を見上げていたのは、去年の春のことだったのに。


 てっきり取り壊されて更地になるものだと思っていた。
 今日、あの家の前を通りかかったら、玄関先に赤い三輪車が置いてあった。奥から子供の泣き声がする。叱られて癇癪を起こしたようだ。
 これまた母がクリーニング屋で聞いてきたところによると、若い夫婦があの家を買い取ったそうで、「自分たちでリフォームしながら住むんですって。最近の若い人たちは物好きね」と感心しているのか、呆れているのか、どちらともつかない感想を述べた。
 もうすぐ梅が咲く。
 親子三人で、花を数えるのだろう。
 庭の隅には鈴蘭が咲くことを伝える術はないだろうかと考えている。


梅の奥に誰(たれ)やら住んで幽かな灯(ひ) 夏目漱石
梅一輪一輪ほどのあたたかさ  服部嵐雪


〜草木萌動(そうもく めばえ いずる)〜




読んで字の如く、草木が芽吹く頃、ですね。
旬は蛤や春キャベツ、山ウドなどだそうです。
大雪の後でぐんと暖かくなって、屋根から落ちる雪解けの水音がうるさいくらいです。まるで幼稚園の子供たちがチャプチャプ騒いでいるみたいです。
庭の梅の蕾も膨らんできたようです。早く咲かないかなぁ。
でも、春を一番感じさせてくれるのはやっぱりオオイヌノフグリ。田んぼの畦などで瑠璃色の小さな花を見つけると本当に嬉しくなります(それにしても、名前が気の毒。。)。
このオオイヌノフグリ、傷めないようにそっと摘んで押し花にすると、花びらが半透明になって瑠璃色の宝石細工のようになります。子供の頃によくやりました。
…一人遊びが好きなのは今もあまり変わりません。


次回は「蟄虫啓戸」、3月6日に更新予定です。
啓蟄ですね。
虫…ゴキさんは年中無休ですね。。お会いしたくない。。
三寒四温、来週は再び冬景色に戻りそうです。




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by bowww | 2014-03-01 00:16 | 七十二候 | Comments(0)

第五候 霞始靆

 三津は茶屋の二階から、男たちの後ろ姿を眺めていた。三人は時々、じゃれ合うようにもつれ合う。
「犬っころだね、まったく」。
 男たちは幾つになっても連れ立って悪さをしたがる。まして灯ともし頃の吉原だ。「兄ぃ、厄落としだぜ」などと言って、何処ぞの見世になだれ込むのだろう。
「おみっちゃん、本当に良かったのかい」
 茶屋の女将が上がって来て声を掛ける。
 三津は横座りで手すりに凭れた姿勢のまま、生返事をした。
「あんた、この三月で本当に年季が明けるんだろ?棟梁ンとこに嫁く気だったんじゃないの」
「…そんな小娘の戯言…。おかぁさん、覚えてたの」
 十三で親に売られた。
 女中奉公と騙されたと後で父親が言い訳していたが、どうせ嘘だろう。
 三津にとっては、貧乏たらしくて辛気くさい長屋より、華やかで騒々しい色街の方が性に合っていた。
 品川の小見世で初めは女中の真似事をしていたが、十五のときに主に誘われ、「喜瀬川」という名で客を取るようになった。
 棟梁に会ったのは十八の頃だったか。
 その頃はようやく独り立ちしたばかりの青年だった。腕自慢の大工だった。喧嘩っ早いくせに人の好いところがある。品川で馴染みとなり、三津が吉原に移っても、変わらずに通って来た。
 ある時、ふとしたことで本名を教えると、「みつ」としか呼ばなくなった。見世に出ているときは喜瀬川だと、何度たしなめても聞かなかった。
「惚れてたんだろ?」
 女将が三津の隣に座る。
「…おかぁさん、私、此処よりほかン所は知らないんだよ」。大工の棟梁のおかみさんなんて、勤まるわけないさね。
「品川に居るときにくれてやったんだよ、あの起請。まだ持ってたなんてさ…。物持ちのいい人だよ、とんだしみったれだ」
 気の早い客が芸者を呼んだらしい。何処の座敷か、もう三味線の音が聞こえてくる。
 水の匂いがする。茶屋の裏手を流れるどぶ川の水面が暗い。月明かりが届かない。
 三津は空を見上げた。今夜は朧月だ。
「支度しなくちゃね」
 着物を替えて帯締めて。紅はいつもより濃くさそう。
 いつもの夜が始まる。

〜霞始靆(かすみ はじめて たなびく)〜




落語、大好きなのです。
といっても、いたって底の浅いファンなのですけれど。
ご存命の師匠なら柳家喬太郎さん、柳家さん喬さん。さん喬師匠の高座は美しくてうっとりします。柳家三三さんも素敵。立川流の皆さんは、ちょっと濃過ぎてナンですが、聞くと上手すぎて夢見心地になります。
でも、一番好きなのは故・古今亭志ん朝師匠。
同じ噺を何十回聞いても、心が明るくなるのです。
で。
「三枚起請」という噺を下敷きにしました。
(興味を惹かれた方は、志ん朝師匠の落語をぜひ聞いてみてくださいませ)
起請は、遊女が客に「年季が明けたら貴方と結婚します」と約束した誓紙。もらった方は有頂天になって通い詰めるという作戦なのです。
遊女の営業活動ですね。
この噺は、3人の男がひょんなことから同じ女=喜瀬川から起請文をもらっていたことを知って、「悔しい!騙された!」と仕返しに行くというもの。
喜瀬川は初めのうちはしらばっくれようとしますが、「女郎は騙すのが商売」と居直って啖呵を切ってみせます。
「騙され連中」の掛け合いが可笑しい噺なのですが。
いつもこの噺を聞く度に、このしたたかな喜瀬川に純な気持ちが残っていたとしたら…と考えてしまうのです。啖呵を切って男どもを追い返した後、もしも…と。
ま、どうせならずっとしたたかに生き延びて欲しいと思うのは、自分も年を重ねてきた証拠ですね。


空気も緩んで霞がたなびく頃。
遊郭のお話は、そんな春の気配が濃くなった頃にぴったりかな…と勝手に思って書いてみました。
旬は辛子菜や菜の花。魚はムツ。などなどだそうです。
写真は頂き物のマカロン。春っぽいかしら…と。…文章とか無関係です。
マカロンって、お味はあまり…ですが、見た目はとてもときめきます。

次回は「草木萌動」、3月1日に更新予定です。


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by bowww | 2014-02-24 00:48 | 七十二候 | Comments(0)

第四候 土脉潤起

 老いた天使が死んだ。
 天使にも寿命があるらしい。
 全うして、仲間に見守られて。
 安らかな眠りについたそうだ。

 ほたりほたりと降る雪とともに、少し煤けた羽が舞う。
 今日は天使のお弔い。


〜土脉潤起 (つちの しょう うるおい おこる)〜



今日は二十四節気の雨水。厳しい寒さが和らいで、雪が雨に変わる頃。
そして凍りついていた大地が潤い、命を育み始める…そうですが。
私の住む辺りは現在、数十センチの積雪が地面を覆って見渡す限りの銀世界です。
天気予報の精度が上がって、一週間も前から大雪が降ると分かっていても何もできないものですね。ずんずん降り積もる雪に手も足も出ないまま…。
雪かきで体のあちこちがガチガチです。。
いつもだったら、雪も大粒のぼたん雪になる季節なのですが…。

  夜の町は紺しぼりつつ牡丹雪   桂 信子


春キャベツ明日葉、トビウオ、ホウボウなどが旬です。
苺もそろそろお手頃価格になってきました(クリスマスやお正月の頃なんて、高級すぎて手が出ません…)。
雪のせいで苺のハウスが倒壊したり、燃料費が高騰したりしなければいいのですが。
春に植える野菜たちの苗も心配です。

次回は「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」、2月25日に更新予定です。





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by bowww | 2014-02-19 01:23 | 七十二候 | Comments(0)