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袖の香(小満)

 洗いたての白いTシャツに袖を通し、着古したデニムを履く。
 鏡を見て、苦笑いが浮かぶ。
 こんなさりげない格好が似合うのは、やっぱり二十代、頑張っても三十代前半までだろう。
 全身の輪郭がぼやけ始めた年代に、洗い晒しのTシャツは下着のようで野暮ったい。
 去年の夏は、もう少しマシに見えたと思ったのだが。
 ため息をついてシャツを脱ぐ。
 せめて、アイロンを当ててパリッとさせよう。
 アイロンを温めている間に霧吹きをする。
 ラベンダーの香りが部屋に広がった。
 不意をつかれて手を止める。
 そういえば娘が、リネンウオーターを買っておいたと言っていたっけ。


 良く晴れて暑いぐらいの高原。埃っぽい道。繋いだ手は暖かく乾いていた。
 要らないと言うのに、「頭痛に効くし、リラックスできるよ」とラベンダーの精油を買ってくれた。
 本や写真、万年筆、指輪。手紙。
 小さなプレゼントをしまっておく箱には、ラベンダースティックも混じっていた。
 開ける度に、日向の花畑のような香りが立ち昇った。
 積もる想いが息苦しく、握られた手を捥ぎ離すようにして別れた。


 窓を開けて風を入れる。
 多少はしゃっきりしたTシャツを、風に晒す。
 リネンウオーターの匂いはすぐに飛んでいった。
 再び袖を通し、いつもより少しだけ多めにトワレを纏う。
 口紅は赤にしよう。


  さつきまつ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする  よみ人知らず
  橘のにほふあたりのうたた寝は夢も昔の袖の香ぞする  藤原俊成女(ふじわらのしゅんぜいのむすめ)
 
 
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ラベンダーの香りは、「時をかける少女」でも印象的な小道具になっていましたっけ。
スケッチ作り話、和歌とは真逆の雰囲気になってしまいました。。
本当は、懐かしい恋しい人を、橘の香りで思い出すロマンティックな歌です。
精油はいくつか持っていますが、ラベンダーの香り、実はあまり好きではないのです。
薄荷油は常備しています。
ゴキブリが嫌う匂いだそうなので、薄荷油を振りかけたペーパータオルを、シンク下や床下収納庫、靴箱なんかに入れてあります。
悪魔退散!の、お札みたい。
効果があるのか、今のところ、ゴキさんとは遭遇していません。
薄荷油に、ひのき精油をブレンドしたルームスプレーは重宝しています。


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「香水」は夏の季語ですね。
汗ばむ季節のエチケットだから、ということだそうです。
香水、オードトワレ、オーデコロン。
自分の好きな香りを、そぉ〜っと身につけているのが好きです。
周りの人には分からないくらい、でも、つけ忘れると落ち着かないのです。
どうやら、女っぷりの良い香りよりは、少し中性的な、男性でも女性でも使える香りが好きなようです。

数年前、ちょっとしたことから、グズグズひねくれた気持ちになって、そのまま戻れなくなってしまったことがあります。
どこかで切り替えなきゃ…と、きっかけを探していたときに、おフランスから日本に「上陸」したばかりだというトワレのことを知りました。
東京の百貨店のキラキラとしたフレグランス売り場に行って、ドキドキしながらその香りを試させてもらいました。
(一流の百貨店の店員さんは、田舎者でも優しく接してくださる…)
一嗅ぎ惚れ。
30分ほど、別の売り場を回って考えてから、そのトワレを買いました。
我ながら、背伸びも背伸び、足裏が攣りそうなぐらいの背伸びをして手に入れた香りです。
分不相応ではあるのだけれど、このトワレを纏うと否応なく背筋が伸びました。
毎日こっそり身につけているうちに、グズグズした気持ちもいつの間にか薄らいでいました。
今でも自分に喝を入れたいときには、この香りに助けてもらいます。
「普遍なる水」という名前のトワレ自体は、柑橘系をベースにした凛々しくも軽やかな香りです。


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ニセアカシアの花が満開です。
夜気に、甘い香りが混じります。
昨日、今日と真夏日になりました。
このまま夏本番になってしまうんじゃないかと心配です。
過ごしやすい季節は、本当に短いですね。

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by bowww | 2017-05-21 22:40 | 身辺雑記 | Comments(2)

小満

 夏帆はむしゃくしゃした気分でタクシー乗り場に向かった。
 客の姿を認めて、タクシーは静かに後部座席のドアを開く。
 夏帆はずだ袋を放り込むようにドサリと身を投げ、行き先を告げた。
(だいたい、終電が十一時だなんて!夜遊びどころか、残業だって落ち着いてできやしないじゃない)
 終電を逃し、タクシーで帰宅するのは今月二度目だった。
 前回は取引先との宴席の後、今回は残業。
 地方都市にある支社に転勤して半年、なかなか職場に馴染めない。
 ずっと東京の本社に居た夏帆にとっては、これが同じ会社なのかと思うほど仕事の進み具合がまどろっこしい。
 もっと効率的にと提案すれば、決まって、
「本社のやり方はそうなんだ。さすがだね」「東京とは違うんだよ、ここにはここの流儀があって…」
 と返ってくる。
 女の子たちは、
「夏帆さんって素敵ですよね。断然、垢抜けてるもの」「お買い物はやっぱり東京ですか?もしかして、行きつけの美容院なんかも?」
 と褒めるふりをしながら、「私たちとは違う人」と遠ざかる。
(東京と違うなんて嫌ってほど分かってるわよ!)
 店がない。洋服や靴をどこで探せばいいのか。充実した本屋はどこにあるのか。気持ちよく寛げるカフェは?
 仕事帰りに寄れるジムも、映画館、美術館もない。
 ないない尽くしだ。
 覚悟していたつもりだったのに、職場でもプライベートでも気を許せない日々が続き、さすがに気持ちが荒れてくる。
(東京に戻りたいな)
 軋む肩と首を回し、シートに深く沈み込む。
 所在なく、運転席の背もたれにぶら下がった名札に目を遣った。
 小松悦子。
「笑顔と安全運転を心がけます」という言葉も手書きで添えてある。
(…あれ?この名前…)
 前回乗ったタクシーと同じ運転手だと気がついた。
「あの…お客さん、確かこの前も…」
 運転手も思い出したらしく、ルームミラーを見ながら控えめに声を掛けてきた。
「はい、先日もお世話になりました。偶然ですね」
「やっぱり!お綺麗な人だから覚えていたんですよ」
(うちのお母さんよりは少し若い、かな)
 夏帆は斜め後ろから、小松悦子さんの顔を眺めて見当をつけた。
 がっしりとした肩。ショートヘアには白髪も混じる。
「うちの娘と同じぐらいのお年かしら、なんて思ったりしてね」
 少し低めの声と、落ち着いた話しぶりが心地好い。
「お嬢さんはもう働いていらっしゃるんですか?」
「ええ、なんとか無事に就職できまして東京に居ますよ」
「私、東京で働いていたんですよ」
「あら!それまた偶然。道理で、モデルさんみたいと思ってました」
 いつもなら気に触る言葉も、何故か笑って受け止められた。
「東京は楽しいことがいっぱいなんでしょ?うちの娘、ちっとも帰って来なくて…」
 小松さんは少し恨めしげに言った。
「…そうですね、人は多いしゴミゴミと気忙しいし、良い事ばかりじゃないんですけど…。でも、うん、そうですね、楽しいですよね…」
(戻りたいな)と、夏帆は胸の中で呟いた。
 小松さんは、ミラー越しに夏帆の顔をちらりと見た。
 車内が少しの間、静かになる。
「あの、お客さん、少しだけ回り道してもいいです?」
「え?」
「もちろん、お代は結構ですから」
 朗らかな声に釣られ、夏帆は曖昧に頷いた。

 タクシーは街を抜け、街灯も少ない暗い道に入った。
 林の中の坂道をぐんぐん登っていく。
 どこに連れて行かれるのか、土地勘がない夏帆には全く分からない。
 やがて林が途切れ、ぽっかりと空が開けた場所に着くと、小松さんはエンジンを止めた。
「ほら!」
 高台になっているその場所からは、夏帆が働く街が一望できた。
「都会とは比べ物にならない夜景ですけどね」
 駅前はさすがに明るい。光の粒が慎ましやかにそこここに固まっている場所は住宅地だろう。真っ暗に静まって見えるのは田畑だろうか。
 小松さんは車を降りて、夏帆を手招きする。
 夏帆も渋々、車を降りた。
 少しひんやりした風と、土の匂い、草木の匂いが夏帆を包む。
 街に背を向けると、林が黒々とした影になって覆い被さってきた。
「空。見てみて」
「うわぁ…」
 満天の星。微かに発光して空を横切る白い帯は天の川。
 理科の授業で習って、でも名前も忘れてしまった星座が、いくつもいくつも指先で辿れる。
「はい、ここで深呼吸!」
 小松さんの楽しそうな号令に従って、夏帆は思いっきり息を吸って吐き出した。
 初夏の夜風は澄んだおいしい水のようだと夏帆は思った。

 二人を乗せたタクシーが、夏帆のマンションの前に静かに止まった。
「本当にありがとうございました」
 夏帆は車を降りて運転席側に回り、小松さんにお礼を言った。
 小松さんはにこにこと手を振る。
「娘を思い出して、ついお節介しちゃった。
 またお会いできたら楽しいですね」
 夏帆は去っていくタクシーを見送って、もう一度、深呼吸した。
 どこかの庭で、薔薇が咲いているらしい。



小満=5月20日〜6月4日頃
初候・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)次候・紅花栄(べにばなさく)末候・麦秋至(むぎのときいたる)


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緑がキラキラと眩しい季節になりました。
五月は、朝も昼も夕暮れも美しいですね。
先日、美術館の庭で…などという身辺雑記、あらためて書いてみたいなと思います。
素敵な写真展のお話と、激混み展覧会のお話も。
とりあえず(最近の決まり言葉)、作り話のみ更新。
次回の芒種で、ひとまずは一区切りと思っております。

※写真、最初にアップしたものと差し替えました



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by bowww | 2016-05-20 09:52 | 作り話 | Comments(2)

第二十四候 麦秋至

 日の光を限界まで孕む

 遠く遠く
 郭公の鳴き声

 肺の奥
 深く深く
 熱を封じ込める

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~麦秋至(むぎの とき いたる)~



今日で5月が終わります。
麦秋(ばくしゅう)、麦が収穫期を迎える頃。
毎年、麦の黄金色にうっとりします。
この綺麗な金色は大麦。小麦の方が実る時期がもう少し後かも知れません。
その麦畑を渡る風を「麦嵐」と呼ぶそうです。

サン=テグジュペリの「星の王子さま」に出てくるキツネのエピソードが好きです。
小さな王子さまと仲良くなったキツネが、「君の髪の色は小麦と同じ金色だね。僕、小麦畑を見る度に君を思い出すよ」というような台詞を言いますね。
何かをきっかけに、誰かに思い出してもらえる。大切な人を思い出す。
家族や友人、同僚、知り合い。もしかしたら、道でただすれ違っただけの人。
大きさや熱量はさまざまだけれど、紛れもない好意を向けてもらうと、それだけで気持ちが明るくなります。
なかなか会うことができなくても、自分のことを大切に思ってくれる人が、この地球上に確実に居るということは、とてもとても心を強くしてくれます。
年を重ねるにつれて、自分を可愛がってくれた人たち―祖父母や伯父、伯母、恩師が順番に旅立っていきます。
最終的には両親を見送ることになるのだと思います。
心細く、不安になるけれど、頂いてきただけの愛情を、ちゃんとほかの誰かに譲っていけるといいなぁ。

海の旬はシャコ(形態がナウシカに出て来るオウムみたい。。)、ベラなどなど。じゅんさいは池や沼にできるのですね。
山の旬はサクランボなどなど。

次回は6月6日「蟷螂生」に更新します。


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by bowww | 2014-05-31 11:08 | 七十二候 | Comments(0)

第二十三候 紅花栄

 姉の部屋に忍び込む。
 鏡の辺りには、甘い香りが残っている。
 引き出しをそっと開けると、ファンデーションやマスカラ、口紅なんかが、一緒くたに転がった。姉は整理整頓が苦手なのだ。
 お目当ての赤い口紅を探し出す。
 姉が「本気出す」ときに使う一本、だそうだ。
 確かにこれをつけた姉の顔は、ぐんと引き締まって見える。
 鏡を覗き込み、姉の真似をして自分の唇にぐりんと塗り付ける。
 …はみ出た。
 特に唇の端。真っ赤な色が滲んでピエロみたい。
 慌ててティッシュで拭き取ろうとしたところで、姉が「財布忘れた!」と部屋に駆け込んで来た。
 しまった。見つかった。怒られる。
 「こら!人のものを勝手に!」と頭を叩かれた。
 姉は私の顔を一瞥すると、引き出しをザラザラと掻き回して一本の口紅を取り出した。
「お前には、まだこれぐらいで十分。ちゃんと塗り方を練習していきなよ」
 そう言いおいて、またバタバタと出掛けて行った。

 コーラルピンク。珊瑚の色。
 本当だ、こっちの方が私らしい。
 彼は気づくだろうか。
 気づかれたら照れくさいし、気づかれなかったらつまらない。
 もう一度だけ重ね塗りをしたら出掛けよう。



〜紅花栄(べにはな さく)〜



ベニバナは古くから、染料や漢方薬、食用油の原料として親しまれてきた草花です。
古名は「末摘花」。
源氏物語には「末摘花の姫君」が登場しますね。
零落した姫君に勝手な妄想を抱いた若き源氏の君が、猛烈アタックの末に思いを遂げます。ある雪の朝、彼女の顔を見てみると…。
「髪は素晴らしいが、座高が高く、やせ細っていて顔は青白い。中でも鼻が大きく垂れ下がってゾウのよう、その先は赤くなっているのが酷い有様」(横着して、ウィキペディアから引用)という…。
鼻が赤い=花が赤い=ベニバナ=末摘花。
ひどい…なんて言われよう。。。
源氏物語には美しい一流の女性たちが数多登場するのに、なんでまたこんな女性を作り上げたのでしょうか。
源氏の君は、まだ少女の若紫(紫の上)に、「こんな顔の人が世の中にはいるんですよ」と末摘花の君の似顔絵を描いて見せたりもしています。
つまりは、源氏の君の性格の悪さを表現したかったのかしら。
マザコンだし(桐壺更衣)、ロリコンだし(若紫)、不義密通はするし(藤壷宮)、引き取った親子ほども年が違う娘に迫るし(玉鬘)、年若い未来ある貴公子をいじめ殺すし(柏木)…。
どれだけ素晴らしい人物として描かれても、字にすると身も蓋もない男性だと思うのです、私は。
…ちなみに私の源氏物語の知識は、大和和紀のマンガ「あさきゆめみし」止まりですけれども。

江戸時代は紅花から赤い色素を抽出して、口紅として使いました。貝殻の内側などに塗り付けて乾燥させたものを、水を含ませた筆で少しずつ融いて塗っていたそうです。
良質な紅ほど緑色のような玉虫色になるそうで、たとえば遊郭では、高価な紅を緑色に見えるほど塗り重ねた「笹紅」というメイクも流行しました。
先頃、喜多川歌麿の幻の肉筆画「深川の雪」が発見されたことがニュースになりましたが、この絵に登場する遊女たちの唇が緑色です。実際には玉虫色に光っていた程度なのでしょうね。
海の旬はキス、黒鯛などなど。
山の旬はサヤインゲン、サクランボなどなど。

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写真は紅花染めの紬。自分で初めて誂えた着物です。
祖母や母、伯母の着物があるため、自分でも着られたらいいなと、ちょこっと着付けを習ってみたのです。
が。
何が大変って、襦袢の半襟付けが面倒で。。。
着物や帯を少しだけ買ったところで挫折しております。
まぁ、着物道楽を始めると家が建つ(ほどお金を使う)ということなので、これぐらいでちょうどいいのかも知れません。

次回は5月31日「麦秋至」に更新します。



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by bowww | 2014-05-26 08:50 | 七十二候 | Comments(0)

第二十二候 蚕起食桑

 白無垢はおばあちゃんのリクエストだ。
 打ち掛けから綿帽子、草履まで一式揃えてくれた。
 夜明け前に起きてシャワーを浴びる。
 足の指から耳たぶまで丁寧に洗う。
 今日は私の結婚式だ。
 天気は上々らしい。

 肌襦袢の上に長襦袢、掛け下に純白の帯。すべてが白。
 何本もの紐が私を締め上げる。
 着付けを担当する年配の女性が「苦しくないですか?」と気遣ってくれるのに笑顔を返す。
 打ち掛けを纏って綿帽子を被る。
 鏡の中の私は、上等な人形のようだ。
 朱色に塗った唇、潤んだ瞳。
 もともと色白な質だが、この日のためにとエステに通ったから、陶器のように肌が澄んでいる。
 少し痩せたせいで、顎の辺りがすっきりして大人びた顔つきになった。
 私はとてもとても冷静に鏡を覗き込む。
「とってもお綺麗…」「素敵な花嫁さん…」
 客観的に見て、私はとても美しい。これ以上ないほど磨き立てたから。
 おばあちゃんと両親が控え室にやってくる。
 おばあちゃんは、既にハンカチを握りしめて目を潤ませている。

 彼の支度も済んだ。
 黒紋付の羽織袴が七五三みたいで可笑しくなる。結婚式の新郎は、どんな姿をしても何処か滑稽だ。
 用意のできた私を見て、彼は嬉しそうに笑った。
「着物も髪も重いの」
 見上げるようにして甘える私を
「ちょっと我慢して。すごく綺麗なんだから」と優しくなだめる。
 私は胸が苦しくなる。
 彼のことを愛していると錯覚しそうになる。

 神社を囲む林がざわめく。
 風が出てきた。
 煽られた葉裏が銀色に閃く。
 本殿から雅楽の音が聞こえて来た。
 促されて彼の背中を見ながら、ゆっくりと歩き出す。


 ねぇ、私、知ってるの。
 貴方には私よりも好きな人がいることを。
 今日の披露宴に、その人も出席することを。


 神棚の前で、彼とそっと笑顔を交わす。
 とても幸せそうに微笑んで見せる。
 白色に十重二十重に包まれて、私は身を潜める。
 純白の繭に隠れて、時が来るのを待つ。



〜蚕起食桑(かいこ おきて くわをはむ)〜




二十四節気は小満。生命が「満ち」あふれる季節。
これから梅雨にかけては植物たちの生長が著しくて、その生命力に力負けしてしまう気がします。
私の住む辺りは昔、桑畑がたくさんありました。
痩せた土地が多く、水田や畑に向いている場所が少なかったのでしょうね。
蚕のことは「おかいこさま」と呼んで、大切に育てたようです。
桑ではなくクヌギ林で育てる「天蚕」の繭は、自然と淡い萌黄色になります。これは地元の特産品です。
ちなみにおかいこさま、幼虫のときも表面はなんとなくシルキータッチ…。
海の旬はキスなどなど
山の旬はラッキョウ、空豆などなど。

次回は5月26日「「紅花栄」に更新します。

 

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by bowww | 2014-05-21 09:20 | 七十二候 | Comments(0)