自分のブログを読み返してみれば、立春の頃から「桜、さくら、サクラ…」と譫言のように呟き続けていたようです。
我ながらしつこい…。
ここ数年は沈静化していた桜狂いも、今年はぶり返してしまいました。
通り過ぎていく桜に追い縋って惚けてきました。
本当に地元の皆さんしか行かないような(でも、ちゃんと提灯はぶら下がっている)広場の桜。
もう散り際で、風が吹く度にハラハラと花びらを散らしていました。
付き合ってくれた母が、枝を揺すって喜んでいました。
空をゆく一とかたまりの花吹雪 高野素十
今夜は雨が降っています。
土を緑を養う春の雨。
芽吹いたばかりの薮に、山吹が鮮やかな花を咲かせ始めました。
桜浮かれの熱を冷ましてくれるような清冽さです。
春を送り、夏の準備をしなくては。